谷川の岸に小さな四角な学校がありました。 ドッドドドウドドドウドドドウと 風が吹いたある日、見知らぬ赤い髪の少年が そこに座っていました。 風の又三郎と名乗る少年は子供たちに自分が 旅した世界を話します。 それは雄大で厳しく、そして限り無く やさしい自然の世界でした。 |
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宮沢賢治の作品をトランク・シアター流に アレンジした「風の又三郎」は 出演者が交互に又三郎を演じ、子供たちの 誰の中にも又三郎が住んでいることを 表現しています。 生演奏や歌がふんだんに入った楽しくて 幻想的な音楽劇です。 |
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++ 横浜・創造の森 ++ |
原作 >> 宮沢賢治 脚色 >> 吉野則子 音楽 >> 黒田京子 |
++ 岩手県花巻・賢治生誕際 ++ |
++ 「ひまわりの郷」提携公演 ++ |
今までの主な上演 *2000年10月初演。東京公演。 *岩手県花巻市宮澤賢治生誕祭 2001「風のステージ」 *岩手県花巻市宮澤賢治生誕祭 2004「音楽祭」 *茅ヶ崎・なんご賢治の会主催公演 *横浜動物の森公園「創造と森の声 2002」 *港南区民センター「ひまわりの郷」提携公演 *岩手県・ゆだ文化創造館 |
ある日のこと、寒い寒い北の国境で 敵の侵入の見張りについていた 北守将軍が、30年ぶりに帰ってきました。 しかし、厳しい北の自然でぼろぼろに なった北守将軍の外見はすっかり 変わりはててとても人間とは思えません。 あんまり長い間馬に乗っていたものですから 将軍の体は馬とくっついて離れなくなり、 北国できつねにだまされて1+1の足し算も できなくなっていました。 そして長い間じめじめな所にいたので、 顔や頭にはこけがいっぱい生えてしまい まるで植物のようです。 |
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そして長い間じめじめな所にいたので、 顔や頭にはこけがいっぱい生えてしまい まるで植物のようです。 王様と町の人は北守将軍に冷たく当たります。 将軍はもとの姿に戻るために3人兄弟の 医者のところにでかけます。それは人間、 動物、植物のちょっと変わった お医者さんたちでした。 医者にかかって体を治していくうちに 将軍はだんだんと忘れていた大切なものを 思いだしていくのでした。 |
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